薪ストーブ暖房は煙突が重要
薪ストーブを自宅に導入する際、ストーブ本体と同じくらい大切なのが煙突です。
煙突の選定が暖房効率や安全性に大きく影響します。
煙突の役割とドラフト
薪ストーブで薪を燃やすと、排煙が発生します。この排煙を安全に建物の外へ導くのが煙突の役目です。
さらに、煙突はドラフト(煙突効果)を発揮します。ドラフトとは、煙突内の空気が上昇する力で、新しい空気の取入れと排煙の排出効率を大きく左右します。このため、煙突の設計が暖房効率に直接影響します。
適切な煙突の高さと太さが重要

ドラフトを最大限に活かすためには、煙突の高さが重要です。一般的に、煙突の高さは最低でも5m以上が必要です。理想的には、煙突がまっすぐな状態で設置されることが望ましいです。標高によって煙突の高さが異なるため、以下の基準を参考にしてください。
標高 | 最低煙突高 |
---|---|
0m | 5m以上 |
500m | 5.2m以上 |
1000m(気圧が低くなる) | 6.0m以上(1m1本追加) |
1500m(気圧がもっと低くなる) | 6.7m以上(1m2本追加) |
2000m(気圧がさらに低くなる) | 7.3m以上(1m3本追加) |
高さが確保できない環境では、太さの大きな煙突も有効です。
当社では内径 φ200mm、外径 φ250mm をご用意しております。
当社オリジナルの「勝手にキレイ」煙突は、煙突掃除がいらないからとてもおすすめです!

安全性を確保するための煙突の選び方
煙突の安全性も非常に重要です。特に屋根や天井に接する部分には、二重煙突を使用してください。二重煙突は断熱材で構成されており、煙突内の温度を一定に保ち、排気がスムーズに流れるようになります。これにより火災のリスクが大幅に減少します。
当社の煙突は高品質なステンレス製で、シルバーと耐熱黒塗装の2色を取り揃えています。性能に違いはありませんが、お好みや薪ストーブのデザインに合わせて選ぶことができます。

設計と施工のポイント
当社の煙突設計は、日本暖炉ストーブ協会の安全基準に基づいています。住宅や店舗の平面図・立面図の構造、建築材料、屋根形状、内装材量などに応じて設計を行っています。また、地域の外気温や雪などの気象条件、暴風雨や積雪といった立地条件も考慮し、安全性と使いやすさに配慮しています。ヨーロッパやアメリカの燃焼基準に適合した煙突で、安心してご使用いただけます。
不十分な施工による煙突の火災(煙道火災)
薪ストーブ本体による火災は稀ですが、不十分な煙突施工が原因で煙道火災が発生することがあります。
ヨーロッパやアメリカの薪ストーブは、国の安全基準に基づいて製造されています。例えばデンマークのMORSOは、ストーブブランドとして170年の歴史があります。長い歴史が証明するように、世界各国で永年使い続けられている安全安心な暖房器具が薪ストーブです。ただし、リアヒートシールドも装備されていないものや、再生鉄の比率が高い鋳物では、ひび割れが発生する場合もあります。
薪ストーブ使用中の火災の原因は、薪ストーブ本体ではなく煙突にあります。不十分な長さ、二重煙突を使用せずすべてシングル煙突で施工してしまう。乾燥不十分な木(未乾燥な木は薪ではありません!)を薪の代わりに使い、煙突内にススをためてしまう。たまったススにより、煙道火災を引き起こしているのです。
煙突施工は十分な知識と技術をもった専門家に任せることをおすすめします。

プロの施工なら安心
ご安心ください。
基準設計、標準部材、標準施工、乾燥薪と温度計でふつうに使うことで火災はありません。
薪ストーブ暖房において、煙突の選定と設置は非常に重要です。
安全で快適な薪ストーブライフを実現するために、煙突の役割、適切な高さ太さ、安全性を考慮し、専門家に相談しながら導入を進めましょう。
薪ストーブ、煙突のことでお悩み・お困りなら軽井沢暖炉にご相談ください!
ホームページからのお問い合わせ、またはお電話にてお待ちしてます!